これだけ覚えれば十分!!初心者向けフィルム写真のやさしい用語一覧darkroom 2021.06.01 2021.05.29マツオカ ヒロタカフィルム写真を始める上で必要な用語だけを厳選しました最初はこれだけわかれば十分フィルム写真を楽しめるはずです目次露出の基礎フィルムフィルムの種類フィルムのサイズ機材フィルムカメラレンズその他写真表現番外編暗室露出の基礎露出フィルム面に当たる光の量(写真の明るさ)のこと絞り値とシャッタースピードとISO感度の組み合わせで決まります写真が明るいことを「露出オーバー」、写真が暗いことを「露出アンダー」「露出不足」という言い方をします絞り絞りは、光が通る穴の大きさを調整するもの開いている方が光をたくさん取り込むことができ、絞りが閉じていると光を取り込む量が少なくなります絞りの開き具合を数値化したものを「絞り値」「F値」といいますシャッタースピードシャッターが開いて、フィルム面に光が当たっている時間のこと速くすると動いているものが止まって写り、逆に遅くするとブレて写りますISO感度フィルムが光を感じる感度を数値化したもの数値が高いほど少ない光で写真を写すことができますが、ノイズも増えます逆に数値が低いと多くの光で写さないといけませんが、ノイズが少なく綺麗に写せますフィルムフィルムカメラの通した光の情報を記録する感光材料のこと露光されることで表面の感光体が反応し、それを現像することで画像情報が定着されて記録媒体となります写真用フィルム 種類まとめ(ネガ・ポジ、カラー・白黒)2021年フィルムの種類モノクロフィルム白黒で撮るフィルムカラーフィルムカラーで撮れるフィルムネガフィルム撮った画像が反転して記録されるフィルム撮った後で色味や階調、明るさなどある程度調整ができるポジフィルム撮った画像が反転せずに記録されるフィルム撮った後で色味や階調、明るさなど調整ができないため、露出がシビアで扱いが難しい他にもスライドフィルムやリバーサルフィルムなどの呼び方があるパトローネフィルムを装填した円筒状のカートリッジフィルムローダー長巻フィルム(35mmフィルムを長く巻いたもの)をパトローネへ装填する道具スプール120フィルムを巻き付ける巻き上げ軸ロールフィルムロールになっているフィルムのこと35mmフィルムや120フィルムのことシートフィルムシートになっているフィルムのこと4×5や8×10のことフィルムのサイズ35mmフィルム1番ポピュラーなフィルムサイズ135フィルムとも呼ばれ、フィルムの幅が35mmであることが由来120フィルム中判カメラで使用するフィルムサイズブローニーフィルムや中判フィルムとも呼ばれるハーフサイズ35mmフィルムを縦に半分にしたサイズのこと倍の枚数、写真が撮れる645中判カメラの撮影サイズ撮影面積がほぼ6cm×4.5cm66中判カメラの撮影サイズ撮影面積が真四角のほぼ6cm×6cm67中判カメラの撮影サイズ撮影面積がほぼ6cm×7cm69中判カメラの撮影サイズ撮影面積がほぼ6cm×9cm4×5大判カメラの撮影サイズ撮影面積が4×5インチ8×10大判カメラの撮影サイズ撮影面積が8×10インチ機材フィルムカメラフィルムカメラフィルムを使って撮影できるカメラのこと種類がたくさんありますが、たくさん手に入れても使える数には限りがありますウエストレベルファインダーカメラの上部から覗き込む形式のファインダーのこと一般的な二眼レフカメラがこれにあたるアイレベルファインダー目の高さで後ろから覗き込んで見るファインダーのこと一般的な一眼レフカメラがこれにあたるレンジファインダー撮影用レンズと直結していないファインダーのこと撮影用レンズの焦点に距離測定に連動しているためピントを合わせられるオートフォーカス(AF)カメラが自動的にピント合わせることマニュアルフォーカス(MF)手動でピントを合わせることピンホールカメラ針穴がレンズの役割をしたカメラのことトイカメラ安価な材質を用いたカメラ同一の構造でも品質にばらつきが多くみられ独特の描写をするものが多いインスタントカメラ撮った写真を専用フィルムにその場で現像できるカメラ代表的なものとして、ポラロイドやチェキ(富士フイルム)があるレンズF値絞りの値のことF値が小さいほど絞りが大きく開いてレンズは明るく(=レンズを通る光量が多い)、シャッター速度を速くできる焦点距離レンズの中心からフィルム面に結像するまでの距離のこと一般的に28mmや50mm、300mmなどmm(ミリ)の数値で表されます焦点距離の数字が大きいほど望遠レンズと呼び、写る範囲(画角)が狭くなります広角レンズ広い範囲が写る画角のレンズ一般的に35mm判換算で35~28mm以下の画角標準レンズいちばん人間の視角に近い画角のレンズ一般的に35mm判換算で50mm前後の画角中望遠レンズちょっと遠くが写る画角のレンズ一般的に35mm判換算で70mm~135mm程度の画角望遠レンズ遠くが写る画角のレンズ一般的に35mm判換算で135mm以上の画角単焦点レンズ焦点距離が変えられないレンズのことズームレンズに比べて、開放F値が小さいレンズが多いですズームレンズ焦点距離が変えられるレンズのことマクロレンズ最大撮影倍率が大きく、小さなものに近づいて画面いっぱいに大きく写せるレンズのことクモリレンズのガラスに含まれる物質が、経年で変質しまい写りがふんわりになってしまう状態中古でよく「レンズ内クモリあり」となっているものがその状態です必ずしもクモリがあるからといって悪いわけではないその他マウントカメラとレンズを連結する部分のことマウントごとに規格は異なり、カメラとレンズのマウントが同じなら他メーカーでも装着できます逆に同じメーカーでもマウントが違うと、装着できませんオーバーホールカメラやレンズを分解して、調整・修理することヒロアカのオーバーホールではありませんモルト緩衝材や遮光材として使用されているウレタン素材のモルトプレーンのこと経年劣化しボロボロと粉塵になったり、脱落したりしている可能性がある中古でよく「モルト交換済み」と表記されているものは、このモルトを新しいものに変えてくれているということ写真表現階調色や明るさの濃淡の段階数で、最暗部からハーフトーンさらに最明部までの調子のこと階調がなだらかな写真はグラデーションが美しく出ますボケピントが合っていない部分のことコントラスト明るい部分と暗い部分の明暗の差のこと明暗の差が大きいとくっきりとした印象になり「ハイコントラスト」「硬調」といいます小さいとふんわりした印象になり「ローコントラスト」「軟調」といいます。黒つぶれ写真の中の暗い部分の階調が真っ黒につぶれて本来あるはずのディティールがなくなってしまうこと白飛び写真の中の明るい部分が白一色になり、本来あるはずのディテールがなくなってしまうことフレア強い光にレンズを向けた時に画像の一部が白くモワモワとなる現象レンズ内の光の乱反射が原因ゴーストレンズ内の光の乱反射が原因で起こるフレアの一種くっきりと形が現れて写真に写り込んだもの周辺光量落ち画像の中心部の明るさよりも、周辺部が暗くなってしまうことノイズ写真のザラザラした状態のことISO感度が高いと起こりやすくなるバルブ撮影シャッターボタンを押している間、シャッターが開いて露光することパンフォーカス手前から奥までピントが合う状態のこと被写界深度ピントが合う範囲のことF値と焦点距離で被写界深度は決まるボケが大きいことを「被写界深度が浅い」、ピントが手前から奥まで合っていることを「被写界深度が深い」といいます番外編暗室暗室フィルムを紙(印画紙)にプリントするところ光が入らないように暗くしている部屋印画紙感光材を塗った紙のことフィルムを映写機の要領で紙に投影することで光に反応し現像処理をすることで画像が浮かびあがる引き伸ばし機フィルムから印画紙へ露光するためのもの大きさやピント、光の強さ、色の調整などを行う現像撮影済みフィルムまたは印画紙に画像を浮かびあがらせること停止現像の処理を停止させること定着現像した画像をフィルムや印画紙に定着させることセーフライトフィルムや印画紙の感光材が反応しない波長で光るライトイーゼル印画紙をセットして光が当たるサイズや対比を調整するネガキャリア引き伸ばし機にフィルムをセットするものそれぞれのフィルムサイズに合わせたネガキャリアがあるバライタ紙紙素材の印画紙RCペーパーファイバー素材の印画紙バライタ紙に比べ扱いやすいフラットニング乾燥させたバライタ紙を平らにするために行う処理のことフィルム写真のたのしい始め方 〜 初心者でも簡単にわかる 〜2021年7月2日フィルム写真初心者にハーフサイズカメラをおすすめする”5つのワケ”2021年6月5日関西(近畿圏)おすすめのレンタル暗室(カラー・モノクロ)一覧 2021年2021年6月1日マツオカ ヒロタカ京都市在住。写真家。2019年 個展「フラットでグレーなもの」 Galerie de RIVIERE(大阪)2020年 企画展「空白の痕跡」 亀岡商工会館(京都)